SanDisk Extreme 400GB を買ってみた
テスト背景
大容量のmicroSDが欲しくなって、SanDisk Extreme 400GB を買ってみました。価格面を考えて、今回の購入は並行輸入品です。並行輸入品なら同じスペックで、なんと半額以下で買えちゃいますから!
で、折角高価なモデルを買ってみたので、性能チェックを行ってみたいと思います!
あとついでに、初期不良とのチェックも行ってみます。並行輸入品だと初期不良の保証しかありませんし、それに大手のSanDisk製品には悪意ある偽物も多く流通しているみたいですので。。。

↑モデルチェンジしているようですので、最新版を置いておきます。いまは400GBが無くなっている(?)ようです。
購入品
今回購入した商品は以下のモデルです。
項目 | スペック |
---|---|
サイズ | microSD(microSDXC) |
メーカー | SanDisk |
モデル | SanDisk Extreme |
型番 | SDSQXA1-400G-GN6MN |
容量 | 400GB |
速度 | UHS-I U3 V30 A2(R:160MB/s W:90MB/s) |
価格 | 楽天(風見鶏) 8,199円 |
備考 | 並行輸入品 |

テスト環境
テスト環境は以下の通りです。ただしmicroSDカードリーダーを持っていなかったので、同時購入したSanDiskのSDカードリーダーに、東芝製の変換アダプター(microSD → SD)をかませてテストしています。
SDカードリーダー | メーカー | SanDisk |
型番 | SDDR-C531-GNANN | |
速度 | UHS-I R:170MB/s対応 | |
インターフェイス | USB 3.0 | |
mircoSD | メーカー | SanDisk |
モデル | Extreme 400GB | |
備考 | 変換アダプター使用(microSD → SD) | |
パソコン | インターフェイス | USB 3.0 |
テストに使用するソフトウェア
今回の評価では、SDカード評価では一般的な下記の2つを使用してみます。あと追加で、コマンドプロンプトで実際にコピーしてみた結果もみてみます。
項目 | 使用ソフトウェア |
---|---|
不良検出評価 | H2testw |
性能評価(ベンチマークテスト) | CrystalDiskMark |
性能評価(コマンドプロンプト) | ROBOCOY |
なお H2testw と CrystalDiskMark のインストールや詳しい設定方法を以下で紹介していますので、自分でもテストしてみたい方は、よければ確認もらえると幸いです!
テスト結果 (初期不良&偽物チェック H2testw)
まずはサクッとH2testwでの「初期不良&偽物チェック」の結果です。メッセージをみると「Test finished without errors.」とありますので、ひとまずエラー(初期不良)や容量偽装はなさそうです。
また速度はmicroSDのパッケージのスペック(W:90MB/s, R:160MB/s)と比べてみても、スペックに近い数値で妥当かなと思われます。なお速度については後程、更に詳しくCrystalDiskMarkで調べてみます。

Warning: Only 375558 of 375560 MByte tested.
Test finished without errors.
You can now delete the test files *.h2w or verify them again.
Writing speed: 95.3 MByte/s
Reading speed: 141 MByte/s
H2testw v1.4
テスト結果 (ベンチマーク CrystalDiskMark)
続いてCrystalDiskMarkのベンチマーク結果です。Read SEQ の速度は162MB/sとまずまずの結果が出てますね。Write SEQ では100MB/sとカタログ以上の結果が出てます。

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CrystalDiskMark 7.0.0 x64 (C) 2007-2019 hiyohiyo
Crystal Dew World: https://crystalmark.info/
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* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes
[Read]
Sequential 1MiB (Q= 8, T= 1): 162.524 MB/s [ 155.0 IOPS] < 51327.29 us>
Sequential 1MiB (Q= 1, T= 1): 162.507 MB/s [ 155.0 IOPS] < 6448.33 us>
Random 4KiB (Q= 32, T=16): 7.172 MB/s [ 1751.0 IOPS] <129761.49 us>
Random 4KiB (Q= 1, T= 1): 6.936 MB/s [ 1693.4 IOPS] < 590.02 us>
[Write]
Sequential 1MiB (Q= 8, T= 1): 99.613 MB/s [ 95.0 IOPS] < 83399.52 us>
Sequential 1MiB (Q= 1, T= 1): 100.053 MB/s [ 95.4 IOPS] < 10456.81 us>
Random 4KiB (Q= 32, T=16): 3.142 MB/s [ 767.1 IOPS] <233896.85 us>
Random 4KiB (Q= 1, T= 1): 3.086 MB/s [ 753.4 IOPS] < 1325.42 us>
Profile: Default
Test: 128 MiB (x5) [Interval: 5 sec] <DefaultAffinity=DISABLED>
Date: 2020/05/03 15:16:55
OS: Windows 10 Professional [10.0 Build 18362] (x64)
テスト結果 (コマンドプロンプト ROBOCOPY)
あと参考までですが、LAN接続されたNASから288GBのデータをコピーしてみた結果を記載します。コピーはコマンドプロンプトからROBOCOPY(Windowsに標準で付属しているバックアップ&コピーツール)を呼び出しています。
なおコピー元はNASに存在しているFLACファイルで、平均22.4MB/fileでした。正確なベンチではなく、microSD以外の部分で頭打ちが発生している可能性があるため、あくまで参考です。
# 実行結果
総ファイルサイズ:288GB
総ファイル数 :12,849pcs
所要時間 :02h50min
テスト結果(まとめ)
H2testwでのテストの結果、初期不良(エラー)はありませんでした。またCrystalDiskMarkでのテストの結果は、書き込みはカタログ値の+10%、読み込みはカタログ値とほぼ同等と、概ね順当な結果でした。
実際にコマンドプロンプトでコピーしてみても288GBを02h50minでコピーできていますし、まずまずの結果じゃないでしょうか。
このmicroSDは400GBと大容量ですが、これだけの書き込み/読み込み速度があれば大量のファイルを動かすときでも、ストレスなく運用できるはずです!
項目 | write(MB/s) | Read(MB/s) |
---|---|---|
カタログ値 | 90 | 160 |
CrystalDiskMark (SEQ(Sequential) 1MiB) | 99.6 | 162.5 |
H2testw (参考) | 95.3 | 141 |
まとめ
当然といえば当然ですが、カタログ通りの速度が出る事が確認できたので大満足です!
あと今回初めてmicroSDの並行輸入品を買ってみたんですが、とてもいい買い物だったと思います!国内正規品なんて物凄く高いですし、そもそも、大容量モデルは並行輸入品以外売ってませんから。
心配事といえば、並行輸入は万が一壊れた場合に保証が効かない事くらいでしょうか。多分大丈夫だと思いますが、ここだけは壊れない事を祈るばかりです。

↑モデルチェンジしているようですので、最新版を置いておきます。いまは400GBが無くなっている(?)ようです。
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