Kernel-Power 41 発生。それって メモリ自動OC機能 XMP が原因かも。

ハードウェア
スポンサーリンク

はじめに

今年頭に新PCに新調しまして暫くは快適に動作していましたが、ある時期から急にPCが落ちるようになりました。その原因をイベントビューアーで確認しますと、「Kernel-Power 41 (イベント 41)」 とあるではありませんか、、、

この Kernel-Power 41 は重大なエラーで急にPCが落ちたりする等の致命的なエラーですが、発生理由はPCによって千差万別で、ぐ解決できることもあれば解決に非常に難儀する場合もあり、また原因の切り分けが非常に難しいことでも有名です。

原因判明/解決

PCシステム構成(参考)

  • メモリ | G.SKILL : F4-3200C16D-32GTZRX (16GB x 2枚) ※1
  • CPU | AMD : Ryzen 5 3600
  • M/B | MSI : MPG B550 GAMING CARBON WIFI

※1. メモリ速度 = SPD Speed 2,133 MT/s, Tested Speed (XMP) 3,200 MT/s

よく言われる解決策

「Kernel-Power 41 原因」でネット検索したときに高頻度で書かれている対策は、以下3点です。Kernel-Power 41 の解決にあたっては、まずはこれら3つのを試してみるとよいと考えます(この3項目は他サイト様のホームページにも度々書かれている内容ですから、本記事では詳しくは書きません)。

  1. Windowsの省電力機能を無効化する
  2. USB機器を必要最低限まで取り外す
  3. Windows高速スタートアップを無効にする

ただ私のPC環境では効果がなく、何か別の問題があると想定されました。そこでネット情報を片っ端から探して逐一試してみることに、、、

自環境での原因判明/解決

※本内容はあくまで一例であり、本対策によって解決するとは限らないこと、ご留意ください。

まず結論からいいますと、自環境の場合は「メモリーの XMP 機能 (特定のモデルに搭載されているメモリの自動オーバークロック機能)の無効化」により解決できました!

解決時のヒントになった情報は「ぼくんちのTV別館」さんに記載されていた以下の文字列でした。

大抵の場合、原因はメモリ?

 ~中略~

メモリ電圧を上げる事で解消できるとの見方が有力っぽい。

https://freesoft.tvbok.com/windows7/tool/kernel-power_41.html | ぼくんちのTV別館

私の場合、3930Kマシン(定格3.2GHz)を4.3GHzまでオーバークロックしているので、それが一番の原因になります。定格に戻せば一発解決です(^_^;

https://freesoft.tvbok.com/windows7/tool/kernel-power_41.html | ぼくんちのTV別館

「メモリ電圧」と「オーバークロック」という文言から「メモリーの XMP 機能」が頭に浮かびました。で、「まさかな~」と思いながらも XMP プロファイルの読み込みを BIOS から無効化したところ、なんとあっさりと解決できてしまいました、、、

XMP を無効化した状態でPCを2か月以上運用していますが、XMP 無効化後は Kernel-Power 41 は1度も発生しておりません。

当然の事ではありますが、メモリのオーバークロックを無効によって(特に大量のデータを扱う場合には)PC性能は若干低下しているはずです。とはいえ日常使いをするうえでは性能低下は全く気が付かないレベルであるため、ひとまず良しとします。

今回事象の考察

今回事象をは「①PCパーツの相性問題 or ②メモリ側は 3,200MHz 対応可能だったが、CPU or M/B の対応限界を超えていた」という事ではないかと考えています。

私が使用しているメモリは 「G.SKILL の F4-3200C16D-32GTZRX」という品番で、カタログ上の対応クロックは 「SPD Speed : 2,133 MT/s, Tested Speed (XMP) : 3,200 MT/s」になっています。一方で PC の CPU (AMD Ryzen 5 3600)サイドの最大メモリクロックは 3,200MHz でありましたので、CPU の受付上限ギリギリの速度で動かしていた訳です。それなりにシビアな環境と言えます。

XMP 機能によるメモリの自動オーバークロックとはいえ、やはりオーバークロックであることには変わりない、ということでしょうか。スペック内にはギリギリ収まっていますが、私の環境では Kernel-Power 41 エラーが発生しています。

AMD Ryzen はIntel CPU と比較してメモリ周りの相性問題が発生しやすいといわれておりますし、(Zen2 になってからは多少マシになったといわれますが)やはり厳しい部分もあるのでしょう。

所感

XMP の無効化により、1ヶ月にわたり悩んでいた Kernel-Power 41 問題があっさり解決してしまいました、、、 体感では気が付かない程度ではありますが、PC 性能は確実に低下しているはずです。正直この点は少し気になりますが、XMP を有効化する訳にはいかず、この点はやむを得ないところです。

とはいえですよ、折角高価なメモリを買ったのに本来の性能を生かしきれないのは悔しい限りなので、暇を見つけて、いつか手動でのメモリオーバークロックしてみたいと考えます・・・!

コメント

  1. crestpeak より:

    記事を拝見して、KP41が出なくなったので、ご報告しようと思いコメントします。
    システム環境
    Gibabyte Z390 Aorus Master
    i9-9900T
    Crucial DDR4-3200 Pro CL22 32GBを4枚(CPU・MBのメモリーコントローラーはDDR4-2666)

    当初、XMPのProfileを設定していましたが、インベントビューアでKP41が頻発していました。対策のため、いろいろ調べ、当記事を拝見し、XMPを無効にして(BIOS上でメモリークロックを2666に落とし、CASLatencyを20、電圧を1.35Vから1.2Vに設定)、可動したところ、今のところ(1週間ほど)、KP41の表示はなくなりました。

    KP41はいろんな原因でエラー記録されるようですが、XMPに関係しているような印象を持っています。今まで頻発していたのがまったく表示されなくなったのは他の要因ではないと感じています。安定性を求めるのであれば、CPU/MBのメモリーコントローラー通りのメモリーを使用するのが大前提になるように感じています。もし、メモリーをオーバークロックして、性能を上げて使用するなら、周波数、電圧など微調整を繰り返し行い、安定して動く設定を探す必要があるように思います。

    以上、ご報告まで。

    • ram64gb より:

      本ブログをご参考いただき、また解決のご連絡をいただき大変ありがとうございます。
      メモリXMP機能による KP41 エラーの発生は、当方PC環境だけの事象ではない事を認識でき大変参考になりました。
      (折角の機能を十全に使用しない事は少し勿体なくもありますが)crestpeakさんが言われているように、システムの安定性を求めるのであれば定格運用にすべきかもしれませんね。

      本件ご連絡いただき、大変ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました