英語配列(US配列)と日本語配列(JIS配列)の違い
いままで何気に日本配列(JIS配列)のキーボードを使っていたのですが、最近英語配列(US配列)のキーボードを購入しました。暫く使ってみて英語配列の良さに気づいた事から、紹介させていただきます!
まず以下の写真をみてください。上が良くみる日本語配列のキーボードで、下が英語配列のキーボードです。(画像は私が購入させていただいたProgresTouch RETRO TINYの兄弟シリーズの画像を、アーキサイトさんのHPから転載させていただきました)
画像をみていただくと直ぐにわかるのですが、英語配列(US配列は)と日本語配列(JIS)配列では、キーの配置やサイズに差異があります。次の項目でメリット、デメリットを紹介します。
機能面 メリット/デメリット
比較一覧
まずは機能面からみた差異です。主な事項としては
- メリット
- Enter key が横長(縦は短い)
- Back Space key が長い
- 右側のShift key が長い
- Space key が長い
- 記号の配置が直感的
- デメリット
- 変換/無変換 key が無い
- E/J (全角/半角) key が無い
- 職場や大学では英語配列(US配列)を使え無い
といったものがあります。これは些細なようで結構影響してきます。少ししか文字を打たない場合は大差ないのですが、大量に文字を打つ場合には考えるべきだと思います!
打鍵感覚がどう違ってくるのか、一般論と実体験を交えつつ解説したいと思います。
メリット : Enter key が横長
個人的には一番大きい部分なんですけど、Enter keyが横長なんですよね。何がいいって、タイピング中にEnterを打鍵する際に、手をホームポジションから動かさずとも小指を少しズラすだけで、Enterを打鍵が出来ます!
小指って指のなかでは一番力が無いんですよね。だからEnter押すたびに大きく手を動かすのって、正直疲れます。1時間とかならいいんだけど、仕事等で数時間作業するときは、疲れが凄く変わってきます。
もう一度書きますが、英語配列なら小指を少しズラすだけで、ホームポジションから動かさずとも打鍵できます!
メリット : Back Space key が横長
Back Space key ってキーボードの中でも多用するキーだと思うんですよね。そんな多用するキーを何故、日本語配列のキーボードはBack Space keyを短くしてしまったのか、個人的には理解に苦しむところです。
これも英語配列(US配列)ならEnter keyと同じで、手をホームポジションから動かさずとも小指を少しズラすだけで、Enterを打鍵が出来ます!
メリット : 右側のShift key が長い
右側のShift key が長いため、片手で右側 shift key と何かのキーを同時押しする際に少し楽です。といっても、正直なところ私自身はあまりメリットを感じませんでしたが、良く使用するキーなので、少なくとも短いよりは絶対に良いです。
ただこれは、ショートカットキーを多用しない方にはメリットは少ないと思います。
メリット : Space key が長い
日本語配列では space key の左右に 変換/無変換 key が存在しているため、必然的にspace key が短くなっています。
実は上の日本語配列の画像は少し変則的で、日本語配列だけど space key の長さが余り短くならないように設計されています(無変換, Win, Fn keyあたりが通常寄りも狭く設計されている)。
この程度の長さなら余り変わらないのですが、元来の日本語配列の space key はがっつり削られており、正直利便性が悪いです。ここも大きなメリットだと思います。
メリット : 記号の配置が直感的
これはメリットでもありデメリットでもあるんですが、個人的にはメリットだと思ってます。まあ馴れるまでは大変ではあるんですが。
使ってみると分かるんですが、英語配列の記号って凄く直観的なんですよね。たとえば
- [ +, -, =, *, (, ) ] 等の計算で多用するキーが、隣接している。
- 日本語配列だとプラスやカッコが飛び飛びになっています。
- [ -, _ ] や [ :, ; ] や [ “, ‘ ] 等の形が似た記号が、同じキーに割り当てられている。
- 日本語配列だと [+, ;] [ `, @] 等が同じ物理キーに割り当てされています。
- [ = ] がshift key を使わずに入力できる。
- 日本語配列だと shift を押さないとイコールが入力できません。
等の部分が大きいと思います。
まず①ですが、日本語配列だと計算で多用するキーが飛び飛びになっています。これが英語配列だとまとまった位置( [ +, -, =, * ] がすべて横並びで、小括弧もすぐ下)に存在しているため、効率的に入力できます。これはエクセル等で計算をする際にとてもメリットに感じました。
次に②ですが、日本語配列だと関連性の無いキーが、同じ物理キーにセットされています。つまりshift keyとの同時押しで全く違う記号が入力されます。これが英語配列だと [ -, _ ] や [ :, ; ] や [ “, ‘ ] が同じ物理キーに登録されているのでわかりやすいです。
最後に③ですが、[ = ] がshift keyを押さなくても入力できます。 [ = ] はエクセルやプログラミングで多用するキーなので、結構便利です。
デメリット : 変換/無変換 key が無い
これは人によって、非常に大きなデメリットになる場合もあれば、影響がない場合もあるかと思います。
日本語を入力する際には、入力中の未確定の文字を漢字に変換する必要があります。これはIMEによって異なるのですが、主に「space key で変換する方法」と「変換/無変換 key で変換する方法」の2種類が存在しています。
もしあなたが前者の方なら影響は全くありませんが、後者の方法で変換されている方には致命的で、この時点で英語配列のキーボードの使用を諦めてしまうかもしれません。
なお私は前者の方法で変換しているので、全く影響はありませんでした(笑
デメリット : E/J (全角/半角) key が無い
これはかなり大きなデメリットになると思います。文章をつくるにあたっては、当然ですが日本語と、あとアルファベットを併用するパターンも多いです。あとソフトによっては、日本語入力状態だとショートカットキーが効かなかったり、、、
もしあたなが日本語配列(JIS配列)のキーボードを使用しているならば、切り替え E/J key 一発で済みますが、英語配列(US配列)のキーボードは英語圏向けの設計なので、そもそも E/J key が存在しません!
じゃあ切り替えはどうするの? って気になると思いますが、これは次項で説明します。
コラム:英語配列(US配列)で日本語を入力する方法
英語配列(US配列)のキーボードは英語圏向けの設計なので、そもそも E/J key が存在しません! ですので、殆どの場合は「Alt+` (バッククォート)」の同時押しで変換します。
変換の度に毎回「Alt+` (バッククォート)」を押すのって、正直面倒ですよね、、、
ただこれはIME(日本語入力ソフト)の設定を変える事で、だいぶ改善されます!方法については後日投稿しますね。
機能面以外の メリット/デメリット
次に機能面のメリットとデメリットですが、
- メリット
- 英語配列(US配列)は見た目がカッコいい!!
- デメリット
- 職場や大学では英語配列(US配列)を使え無い
- 英語配列(US配列)と日本語配列(JIS配列)の同時接続は困難
と、いうような事が考えられます。英語配列(US配列)は日本ではマイナーな存在なので、どうしてもいくつかの困りごとが発生してしまいます。
英語配列(US配列)は見た目がカッコいい!!
これは好みになるのですが、英語配列のキーボードは見た目がカッコいいです! 私だけでなくネットの上の色んな方も同じ事をいってますので、間違いないと思います!(笑
まずは一番初めに表示した画像をもう一度見てください。
みて頂くと分かるのですが、英語配列(US配列)のキーボードは左右対象に近い形になっています。これがタイピングのしやすさに繋がるのですが、見た目の良さにも直結してきます!
(あと上記の画像は見た目重視のモデルなので印字が無いのですが、)通常の日本語配列(JIS配列)のキーボードには「かな文字」が印字されています。かな文字入力を使っている方は必要と思いますが、殆どの方はローマ字入力を使われますよね。だから、その不要な「かな文字」が無いって事は、見た目がスタイリッシュになりカッコいいです!
職場や大学では英語配列(US配列)を使え無い
当然の事ですが、職場や大学では日本語配列(JIS配列)のキーボードしか無い環境が殆どです。つまり、家では英語配列(US配列)のキーボードを使えても、かなりの時間を過ごすであろう職場や大学では使えないんです。私物を持ち込みできる環境ならいいんですが、そうでない場合も多数あります。
日本語配列(JIS配列)と英語配列(US配列)ではキーの形や記号の配置が異なるので、慣れないと入力時にミスする事が発生しやすくなります。もしタッチタイピングをマスターしている人だと、特に影響が大きいと思います。
英語配列(US配列)と日本語配列(JIS配列)の同時接続は困難
Windowsの標準機能では、日本語配列と英語配列のキーボードを両方同時に使用することが出来ません。限定的な状況ですが、主には日本語配列(JIS配列)のノートPCで英語配列(US配列)のキーボードを使用する場合、等のですね。
専用のソフトウェアやデバイスを使用する事で同時利用する事も可能ですが、何かと手間やコストが発生します。(もしよければ、以下のコラムを参考いただけると幸いです)
英語配列(US配列)をおススメしたい方
以下の方には英語配列(US配列)をおススメしたいです。
- プログラマー
- ライター
- カッコいいキーボードが欲しい方
逆に以下の方には日本語配列(JIS配列)でも問題ないと思います。
- キーボードに拘りが無い方
- キーボードの使用頻度が低い方
- パソコンを家族と共用されている方
つまり、キーボードの使用頻度が高い方には英語配列(US配列)の選択肢も考えて欲しいです!
まとめ
キーボードっていい意味で枯れたデバイスだから時代遅れになる事もないし、構造が単純だから、高価なモデルを選べば中々壊れないんですよね。だからゼヒ皆さんにも自分に合うキーボードを選んで頂き、楽しく快適に過ごして欲しいです!
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