はじめに
最近のトレンドで在宅勤務が流行っておりますが、例にもれず私の会社でも一部在宅勤務が始まりました。ただ在宅勤務になりますと今までなかった事、つまりWeb会議が増える訳です。
そこでロジクールのワイヤレスヘッドセットを(何故か2つも!)自腹で購入してみましたので、そのレビューをしてみたいと思います!
スペック比較
まず2つのヘッドフォンのスペックを単純に比較してみます。値段以外で特に気になるところについては色を付けて表示しましたが、「無線接続方式/重量/ヘッドフォン周波数特性」でしょうか。
その3つの中でも「無線接続方式」は特に重要で、 Buetooth 接続ができる 1万円くらすのヘッドセットって選択肢が限られているため、 H800R は非常に貴重な製品だと思われます。
Logicool Wireless Headset H600R | Logicool Wireless Headset H800R | |
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価格(公式 store 2020.08) | 7,480円 | 11,770円 |
無線接続方式 | 専用のUSB超小型レシーバー | 専用のUSB超小型レシーバー / Bluetooth |
有線接続方式 | 有線接続不可 | 有線接続不可 |
重量 | 0.105Kg | 0.12Kg |
サイズ | H180 mm × W215 mm × D78 mm | H180 mm × W215 mm × D78 mm |
バッテリー使用時間 | 最長6時間 | 最長6時間 |
充電方法 | Micro USB Micro-B | Micro USB Micro-B |
ノイズキャンセル | 搭載 | 搭載 |
ヘッドフォン感度 | 102dB ±3dB | 97dB ±3dB |
マイク感度 | -44dBV/PA ±3dB | -47dBV/Pa ±3dB |
ヘッドフォン周波数特性 | 40Hz ~ 10kHz | 30Hz ~ 15kHz |
マイク周波数特性 | 100Hz ~ 6.5kHz | 100Hz ~ 6.5kHz |
なおそれぞの比較と使ってみた感想については、事項で説明していきたいと思います。
スペック比較/使用しての感想
付属品
まず簡単に付属品の説明です。この画像は H600R のものなのですが、内容物としては H800R も同じなので、この写真で説明させてもらいます。
- ヘッドセット本体
- 専用の小型USBレシーバー
- USBケーブル(充電用)
- クイックガイド
内容物は必要最低限ですね。まあ使わないものが無駄にあるよりも断然良いと思いますので、これで全然良いと思われます。
クイックガイドはホントに最低限の事しか書いてないので、詳しく知りたい方は公式Webでマニュアルをみる事になると思われます。H600R はこれでいいかもしれませんが、 H800R は Bluetooth のつなぎ方もありますし、クイックガイド以外にマニュアルもあった方が良かったのではないかと思わなくもありませんが、とりあえずは問題ない範囲です。
無線接続方式
まずこの2つのヘッドフォン最大の違いは、
- H600R:専用のUSB超小型レシーバーのみ
- H800R:専用のUSB超小型レシーバーと、Bluetooth
に対応している点かと思います。これは使い勝手を左右する、両モデルの最大の違いになります。
もしこのヘッドセットを在宅勤務のPCのみで使用されるなら、どちらでも構わないと思われます。製品に付属している専用のUSB超小型レシーバーを使用する事で、安定して、尚且つ簡単にセットする事が出来るので、通常はこの接続方式を使う事になると思われます。
ただ H800Rであれば Bluetooth に対応していますので、もしiPhoneやスマホ等でもヘッドセットを使いたいならば、これはもう H800R 一択になります。
スマホでヘッドセットなんて使わないといわれる方もいるかもしれませんが、もしトラブって長時間の電話になったとき、ヘッドセットが使えると物凄く便利です。両手が空きますので他の作業をしながらでも話せますし、やはりヘッドセット付属マイクはノイズキャンセルを搭載しており非常にクリアなので、ものすごく効率的に話す事が出来ます。
あと仕事以外でも、私用でスマホで音楽を聴いたり話をしたりと、使い道が格段に広がります。
重量/サイズ
重量については
- H600R:105g
- H800R:120g
と、15gの差が存在しています。この差をどうみるかですが、個人的には、頭につける15gの差は感じる事が出来ました。ただどちらも100gちょっとと非常い軽い事から、強いていえばという程度で、そこまで気にする必要は無いように感じます。ただ差異を感じられない訳ではないので、そこは注意は必要です。
次にサイズですが、スペック上のサイズは全く同じになっています。
- H600R:H180 mm × W215 mm × D78 mm
- H800R:H180 mm × W215 mm × D78 mm (だけど、明らかに H800R の方が大きい)
ですが、両方並べると H800R の方が明らかに大きいです。それは付けた時の感覚も全く同様です。これはフレームのサイズ感は同じかもしれませんが、音を鳴らすヘッドフォン部のサイズが明らかに大きいためです。体感では1.3倍以上はありました。
頻度にもよりますが、頻繁に付けはずしを行うのであれば、少し小さい H600R の方が良いように感じられました。一見すると余り変わらないようにも思いますが、何度も付け外しを行ううちに、大きい方は手間に感じてきました。
ヘッドフォン周波数特性
ヘッドフォン感度/マイク感度/マイク周波数特性は多少程度なの差ですが、ヘッドフォン周波数特性については、明らかに大きな差異ががあります。
- H600R:40Hz ~ 10kHz
- H800R:30Hz ~ 15kHz
左側の数字が小さい程に低音まできっちり鳴らす事ができ、また右側の数字が大きい程に高音をきっちり鳴らす事が出来ます。つまり H800R の方が明らかに、再生可能な音域が広いのです。
通話のみを考えているなら H600R でも良いかもしれませんが、もしこのヘッドセットで音楽やゲームを楽しみたいと思っているなら、確実に H800R の方がおすすめです! 低音が出ている方が迫力がでますし、高音があればよりクリアな音で聴く事が出来ます。この差は非常に大きいと思われます!
頭部のクッション
上にあるのが H600R で、下にあるのが H800R になります。明らかに下側の H800R の方が厚みがあって、柔らかそうな事が分かります。
だから H800R の方が付け心地は良いため、長時間つけるなら H800R の方がおすすめです。でもそもそも両モデルとも 100g ちょっとの重量で非常に軽いため、H600R の方は付け心地が悪いのかと問われると、決してそんな事はありません。 H600R の薄いクッションでも必要十分ではあります。
強いていえば H800R だけど、この部分が製品選びに影響する事は無いと思われます。
操作スイッチ(バッフル側面)
まず横からみた図ですが、明らかに操作ボタンの形や機能が異なります。それぞれ
- 左側(H800R):上から、電源ボタン兼用通信方式切り替え、再生トラック送り/戻し
- 右側(H600R):電源ボタン、マイクミュートボタン
になっています。H800R ではパッフル部にマイクミュートボタンはありませんが、別の部分(ハウジング部)にきちんと存在してますので、その点は安心してください。
次に H800R には曲を送る/戻すスライドが付いています。この機能は H600R にはありませんので、H800R はやはりマルチメディア(音楽鑑賞)にも力を入れているということかもしれません。
なお H800R は接続時に無線方式(専用USBレシ-バーと Bluetooth の切り替え)を決める必要があるため、電源ボタンに通信方法を設定できるようになっています。対して H600R は ON/OFF のみと単純です。
些細な差のようですが、 H800R の「電源ボタン/専用USBレシ-バー/Bluetooth」の3機能を1スライドで兼用している点は、使い勝手に物凄く影響するよう感じました。専用USBレシ-バーで接続する場合、必ず Bluetooth を超えないといけないからです。逆に Bluetooth を使う場合は途中で止める必要があり、正直かなり面倒です。
その点 H600R は電源ON/OFFのみで気楽に操作できる事から、もしこのヘッドセットを仕事だけで使いたいなら H600R の方が気楽に使用できるきがします。
操作スイッチ(ハウジング)
次にハウジング部ですが、それぞれ
- 上側(H800R):マイクミュート/音量アップ/音量ダウン/再生兼一時停止(通話応答終了)
- 下側(H600R):音量アップ/音量ダウン (写真では見辛いですが薄っすら書いてあります)
のようになっています。
H800R は音楽鑑賞時に便利な 再生/一時停止 のボタンがある点を考えると、やはりマルチメディアの事も考えられているのかもしれません。なおこのボタンは、通話応答/通話終了としての役割もあるようです。
小型専用USBレシーバーの格納先
この写真は H800R ですが、みて頂くと分かる通り小型専用USBレシーバーを格納できる場所がついています。(H600R については後程説明します)
小型専用USBレシーバーは小さくて取り回しが楽で便利なのですが、その小ささゆえに、別個で保管すると無くしてしまいそうになります。
H800R は Bluetooth でも接続できます。ですから H800R では Bluetooth 使用時は小型専用USBレシーバーは不要になるため、性能には関係しない地味な部分ではありますが、正直物凄く便利です。
H600R の方にも専用小型USBレシーバーの保管先がついていますが、こちらは外装に差し込むだけと、簡単なつくりになっています。H800R と比べると正直見劣りする部分ではあります。無いよりは断然よいんですけどね。
まとめ
H800R をおススメしたい方
まず一番初めに考えるべき点は、Bluetooth の必要有無かと思われます。もしパソコン以外のデバイス(スマホ等)でも使いたいなら、必ずこちらを選択する必要があります。そうじゃないと、スマホ等では接続できなくなってしまいます。
次に、仕事以外でこのヘッドセットを使うかどうかだと思われます。たとえば音楽を聴いたりゲームもしたい方は、断然 H800R の方が良いと思われます。H600 は再生可能な音域が 40Hz ~ 10kHz である事に対し、H800R は 30Hz ~ 15kHz の音域の再生が可能ですので、音の聞こえ方が全然良いです。
それに音楽鑑賞向きな「曲を送る/戻す」スライドが準備されている事を考慮すると、ロジクールさんはやはり、このモデルは音楽鑑賞も念頭に置いて開発していると思われます。
H600R をおススメしたい方
Bluetooth を必要としない、業務(ネッ会議等)でしか使わないかたは、安価(と言っても7000円くらいしますが)H600R の方がおすすめです。
H600R の方がコンパクトなので、取り回しが楽にできます。H800R もコンパクトなモデルではあるのですが、H600R は更にコンパクトです。仕事で頻繁に取り外しする場合は、特に大事な部分だと思われます。
それに電源ボタンが ON/OFF を切り替えるだけな部分も、仕事する上では魅力的です。適当に操作しても、簡単にON/OFF する事ができます。
所感
在宅勤務が始まって初めてWeb会議を行ったのですが、有線に比べて、ワイヤレスヘッドセットは物凄く便利でした。
例えば疲れて後ろに背伸びしても、線がひっかかる事なんてありません。それに線が絡まる事も。使ってみて感じましたが、無線ヘッドセットはもの凄く便利なのでおすすめです!
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