はじめに
2025/10上旬、(詳細なメーカーやモデルは書きませんが)アイロンの内部から突然煙が発生しました。それもちょっとではなく、かなり目立つ量の煙でした。
2014年製のアイロンで平日は殆ど毎日使用していましたので、十分に持った方だと思います。ただ流石に煙を吐いたアイロンを今後も使い続けることは流石に精神衛生上よろしくありません、、、
また10年以上前のモデルを修理に出すことはできませんし、後学のために分解してみる事に。
なお煙が出てあまりに焦っていましたので、発煙時の写真は撮れていません。この辺りはあしからずに。
分解
発煙したマイアイロンです。2014年頃から10年以上にわたり毎日頑張ってくれたアイロンです。先述の通り、メーカーやモデルは敢えて書きません。
今回分解のうえで破棄していますが、長年使用で愛着があったので捨てるのがちょっと悲しい。
全体写真
分解する前のアイロンの写真です。趣旨に反しますので、メーカー名やモデル名が書かれた部分は敢えて隠しています。

凡そのパーツに分解しました。当然といえば当然ですが、かなりシンプルな構造です。それと同時にベース部(一番右側のパーツ)はかなり複雑そうな加工をしています。

基盤部
まず最初に疑ったのは基盤部分ですが、焦げた形跡は(少なくとも素人目線では)見つかりません。
それにしてもアイロンの基盤は本当に小さいですね。それと同時に1つ1つのパーツが大きい事にも驚きました。良くも悪くも集積度が低いといいますか。
まあ複雑な処理もしないでしょうから、これでも十分過ぎるくらいなのかもしれません。

基盤部分で少し気になった部分として、電力供給に使用されていたであろうケーブルと基盤の接続部分、半田付けされていた部分が茶色くなっている事に気が付きました。
一瞬「ここが焦げたのか?」とも思いましたが、おそらくこれは焦げではありませんね。よく見ると(確証はありませんが)錆?のように感じられました。

ベース部
基盤が原因でないとすると、残りはベース部分のみになってきます。
開けてみてびっくりしたのですが、内部には大量の埃が溜まっていました。

埃が一番酷かったのは写真中央のサーモスタッド(?)の部分です。茶色い塊が見えますが、なんとこれ、全部埃です。埃がまとまって綿埃のような状態になっています。黒く焦げたまでにはいっていませんが、明らかに茶色に変色しています。
また写真右側部にも錆のようなものが見えますが、(錆もあるとは思いますが)少し凹凸がみえる茶色の物体はこれも埃です。
つまりアイロンのパーツ同士の隙間から、ベース部分に埃が侵入していることになります。

考察
分解してみましたが「明らかに燃えた」ような痕跡は見つかりませんでした。
ただ「埃が明かに茶色に変色」している部分がかなり気になりました。正直詳しくはありませんが「綿を使い古典的な方法で火起こしを行う際の、綿に火が付く直前」のような色に近いような気がしています。
もちろん金属部分は燃えませんしプラ部分のパーツも難燃グレードを使用されているでしょうから大きな問題は無い(?)のかもしれませんが、ちょっと怖いポイントです。
あともしベース部の埃以外で可能性があるとしたら「気化室(水タンクから供給された水を蒸発させる部分)」に不純物が蓄積(又は埃が侵入)し熱せられて発煙、あたりでしょうか。こちらは素人レベルでは確認できませんが。
どちらかというと前者の「ベース部に溜まった埃から発煙した」ような気がしていますが、どうなんでしょうか。。。詳しい方がいたら是非話を聞きたいところです。
所感
分解してみましたが、正直素人レベルは明確な発煙理由はわかりませんでした。ただそれっぽい部分をみる事ができたので、個人的には納得しています。
ただ「アイロンの発熱部に埃が侵入できる構造になっている」という部分は少し気になるところです。完全に密閉してしまうと放熱が出来ず逆に危ない気もしますので、やむを得ずこういった作りになっているのかな、と勝手に考察しましたが実際のところどうなんでしょうか。結構気になります。詳しい方がいたら是非話を聞きたいところです。
なお趣旨から外れますので詳しくは書きませんが、ベース部はかなり凝った作りになっています。形状的にマシニングセンタでの加工でしょうか? アイロンに占める原価の殆どはベース部にある、と言っても過言では無さそうなつくりです。いくら大量生産されているとはいえ、これ程の作りのパーツを使用した製品を安価に販売できるところに、大手家電メーカーの凄みを感じます。
あと当然ですが、家電には耐用年数というものがあるのできちんと守る事が大切だなと感じた次第です。壊れるまで使用するのではなく、身を守るためにも、耐用年数を超えた時点で更新することが大切だなと身を持って感じた次第です・・・
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